昨日、東京ではあまり風は強くなかったのだが、太平洋岸側の各地では春一番なんだか、モーレツな強風が吹き荒れたようで、被害が続出だとか・・・・・・・
今日は大阪へ日帰り出張してきたのだが、朝09:50に新大阪へ到着してホームへ降りたとたん、風がチョー冷たく、思わず「さぶっ!」と声が出てしまった。
さっき東京に戻ったけど、早朝に家から最寄駅まで歩いたときよりも確実に寒い。なんだ、この冷たさは!と思いつつ、これが例年並なんだろうなあと思いなおした。
オレにとって出張といえば「文庫本」が出張の友であり、欠かせないアイテムであるが、今回は水上勉の「はなれゴゼおりん」であった。(ゴゼってちゃんと漢字に変換できないなあ)この作品、オレは全くこれまで知らなかったのだが、結構有名な名作のようである。
その昔(明治~大正、昭和にかけて)貧しい北陸の農村では、子供が失明してしまう事が今よりは多かったらしく、なかでも女性は三味線かついで唄歌いの旅芸人となるケースがあったとの事。彼女たちをゴゼさんと呼び、その組織=座から掟を破ったために放逐されて一人で乞食同然で農村などを廻るゴゼさんを「はなれゴゼ」と呼ぶのだそうだ。
作品中、今では一般社会でクチに出せない用語が山盛りで、かえって新鮮に感じる。また目の見えないゴゼさん達は、自分達を社会の底辺の者(作中、虫けらとある)と認識して日々暮らしていたようであるが、目が見えない事を不自由もしくは悲しいことと捉えて苦しむだけではなく、見えない事によって世の中の汚いものを見ずに済むという、前向きともいえる達観した考えがあり、ちょっと感動した。
暗い作品が苦手じゃなくて、読んだ事のない方、そして活字が通勤の友の方にはお勧めの作品です。
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