行ったこともないし、これから行くこともないであろう場所。
ヨメハンも義理ヲカンもみているココであまり書くジャンルのことではないが、巨大な風俗街(しかも風呂専門)の話。
「惜春:花村萬月著」という小説との出会いは、まったくの偶然。
その存在は知っていたが、それまでスルーしていた。
確か、2011年の春だと思う。
3.11の影響で、オレが強烈に嫌ってた元上司(PCがとっても苦手な人)が、仕事を放棄して身内の安否を確認に東北地方へ行ったので、その業務のつけがオレに回ってきたとき。
もともと電車の便が悪いところへ、その案件について打ち合わせに行ったとき。
時間調整のため、読む本がちょうど切れた状態のオレは、その片田舎でなんとか本屋の体をギリギリなしている本屋と文房具屋を足したような店をようやく見つけて、数少ない文庫のなかからこの本を見つけた。
これが分量がすくないのもあるが、猛烈に面白くて、東京内での移動ながら長距離&電力不足の関係で、電車に乗っている(もしくは待っている)時間がエライ長かったのも手伝って、一気にその日のうちに読みきった。
![]() |
| これだけ読んでも 雄琴がどんなとこか わかります。 |
この「ちろりん村顛末記」は、雄琴という場所について、その起源(風俗街としての)や、そこで住み働く人々についてのルポである。
この本では、そこで働く女性(昔でいうトルコ嬢、今はソープ嬢)の生い立ちや、そこでの生活、ヒモとの関係が主に興味が引かれる。
オレが小学校に入る前にオイルショックがあり、その直後に不況となるようだが、その前後が話の中心なのでその当時に年頃っつーか働き盛りな女性がインタビューを受けたりする。
このヒトタチが、ウチのヲカンと同年代(もしくはちょい上だったり)するのが、なかなかに複雑な感じ。
その当時、売れっ子だったりした方々は、年金もらう(もらえれば)歳になっていらっしゃる。
仕事に貴賎はないとはいうけど、金のために「そこまでやっちゃうのね」と思ったし、見た目の派手さの裏側にある悲しさは衝撃的。
でも当事者は、交通事故みたいなもんだし、運命や縁っつーもんで、かなりの割り切りをもって「アッケラカン」と事にあたっていたらしい。。。。。。。そうじゃない人は、とっとと辞めちゃったり自殺したり・・・・・・・・・・・
「嫌われ松子」にも、その頃の雄琴は出てくるし、主人公がシャブ射ちながら働いていた。
この「ちろりん村顛末記」という本は、絶版だったので、ずっと読めなかったのだが、Amazonで高い送料払って手に入れて、雨降る昨日、読み終わった。
若干、ブルーになるが、昭和時代の戦後の華やかしき好況と、「やる気があれば、一財産築けた」荒荒な時代背景を知りたいという方にはお勧めである。
PS:
べつに風俗に深い興味があったり、差別したりしてるつもりは全くない。
行く、行かないでいえば、行かないけど。
昼間に没落した雄琴の悲しい風景を画像に撮りたいとは思うけど。

0 件のコメント:
コメントを投稿